Overview

MASの特長

 

マルチオミクス解析用ソフトウェア(MAS)は無料のクラウドベースのプログラムで、TotalSeq™抗体と10x Genomics社のscRNA-seqワークフローを組み合わせて取得した、1細胞プロテオゲノミクスデータの解析に使用できます。このソフトウェアの主な機能は次の通りです。

 

  • CITE-seqデータを検討するためのシンプルなユーザー・インターフェースです。
  • バイオインフォマティクスに関するバックグラウンドの有無に関わらず、どなたでもお使いいただけます
  • Webブラウザを通じて利用可能です。サーバーへのアクセスは必要ありません。
  • TotalSeq™抗体の染色結果に基づいて、フローサイトメトリーのようなゲーティングを使用します。
  • UMAPやtSNE、TriMAPといった次元削減プロットを作成できます。
  • ワークスペースを共同研究者やBioLegendテクニカルサービスと簡単に共有できます。
  • 他の1細胞解析用プログラムで使用するために、*.h5adファイル形式でエクスポートすることができます。

 

MASを利用するには、"Access the Software"タブでアカウント作成をお申し込みください。既にアカウントをお持ちの方はこちらからログインできます。ユーザーガイドのダウンロードはこちらです。

 

MASで何ができるのでしょうか?

 

1細胞マルチオミクスのワークフロー

 

Single-Cell Multiomics Workflow Chart細胞をTotalSeq™抗体で染色後、10x Genomics社のFeature Barcodeワークフローで処理します。シーケンシングライブラリーを作製し、イルミナ社のプラットフォームでシーケンシングを行います。

 

得られたシーケンスデータ(*.bclまたはfastqファイル)をCell Rangerを用いて解析することで、Feature Barcodeマトリックスの形式でカウントデータを生成します。これらのマトリックスをMASにアップロードし、データ解析を行います。

MASを始めてみましょう

 

ソフトウェアを使ってみたいが1細胞シーケンスのデータが無い場合、こちらからテスト用のデータセットをダウンロードできます。また、下にスクロールしチュートリアル動画をご覧ください。

 

解析したいFeature Barcodeマトリックスファイルをお持ちの場合は、"Access the Software"タブからアカウント作成をお申し込みください。また、Features.tsv.gzファイルが次の条件を満たしていることをご確認ください。

 

  • Cell hashing用抗体のデータを含む行では、列Aに"HTO_###"、列Cに"Cell Hashing"と記載されている必要があります。
  • Cell hashing用ではない抗体のデータを含む行では、列Aに"ADT_###"、列Cに"Antibody Capture"と記載されている必要があります。

 

推奨のMASワークフロー

 

  1. データをMASにアップロードします。
     
  2. Demultiplexingの結果を確認します。MASはサンプルごとに自動的にデータをdemultiplexし、UMIの複雑性に基づいてセルをフィルタリングします。
     
  3. RNA解析を行い、その後の解析に遺伝子を含めるための閾値を作成し、遺伝子発現データを正規化します。
     
  4. ゲートを追加してデータを整理し、目的の細胞集団を定めます。
     
  5. UMAPやtSNE、TriMapなどの次元削減プロットを作成します。
     
  6. コミュニティ検出アルゴリズムを用いて細胞をクラスタリングし、細胞の不均一性を調べます。
     
  7. これらのインタラクティブなプロットを用いることでデータを調べ、異なる細胞集団間の発現差異解析を行います。
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